一杯一杯、お客様と一緒につくり上げる、それが、私たちの誇りです。

ラーメンは、北海道の「食文化」
 私どもの主力であるサッポロラーメンは、単なる食べ物ではなくて「食文化」だと思っています。なぜかというと、麺だけではラーメンにはなりません。スープ、たれ、麺、盛付…、それらがバランス良く引き立てあって初めて、一杯のラーメンになるわけですし、自分一人ではできませんから、ラーメンをつくる店主様、そのラーメンを食べるお客様、双方の声をきちんと取り入れていかなければいけません。
 事実、店主様の「ウチのスープ、たれに合う麺を!」というご要望にお応えするために、原料の配分、縮れ具合、色、太さ、麺のこね方等様々に、百種類以上の麺をつくっています。お客様との対話との中でつくり上げていくというのが、私どもの創業からの一貫した姿勢ですね。

常にお客様にご提案できる社員であれ!
 食のスタイルや嗜好が大きく変わる中で、店主の皆様も悩んでいらっしゃると思うんですよ。私は自戒も込めて社員には常に、「お客様にご提案できる社員であること」を求めています。かつては西山の麺を使っていれば安心という時代が続きましたが、これから必要とされるのはお客様の悩みを解決できるコンサル能力です。お客様の期待にお応えすることができて、はじめて商売につながるのです。
 そのために、社内の一角にラーメン店の厨房を再現した研究開発施設をつくりました。ときにはお客様にも来ていただいて、一緒に悩みながら研究開発に取り組んでいきたいと考えています。お客様の側からも、「ラーメンが好きで好きでしょうがない。こんなラーメン、あんなラーメンがあってもいいんじゃないだろうか」というアイデアをどしどし出していただきたいですね。

一杯のどんぶりに“北海道”を込めて
 もう一つ、目標としているのが北海道という土地、気候、風土をラーメンに吹き込んでいくことです。すでに道産小麦を使用した麺づくりを進めていますが、メンマの替わりにアスパラガスを使ったりして、ラーメンどんぶりまるごと一杯をどこまで北海道産にできるか、追求しているところです。安全・安心という観点からも、ますます地場産にこだわる時代になってくると思いますね。
 最後になりますが、私はお客様は三段階に変化するという説を唱えているんです。最初は、試しに私どもの商品を選んでいただいたお客様、いわゆるビジターです。それが繰り返しになると常連さん、リピーターになり、最後のステップが、新しいお客様を連れてきてくださるサポーターになります。サッカーのサポーターと同じ意味で、日本語でいうと支援者ですか。一緒になってラーメン文化をつくり上げていこうというサポーターを今後どれだけ獲得できるか、それこそ、私たちの使命だと考えています。

ページ先頭へ