大正12年、北大前(北9条西4丁目)にあった竹家食堂

大正12年、北大前(北9条西4丁目)にあった竹家食堂

当時北大には、100名以上の中国人留学生がいて本場中国の料理に飢えていた。 王が作る数々の中国料理の献立の一つに、ドンブリの中に透明な汁と、ちぢれた麺を盛った食べものがあった。

店主の大久昌治が試食してみると、塩味ながらラードの効いた汁の味、日本の麺では味わえない歯ざわりの麺、美味な一品であった。大久は"これは日本人にもいける"と、王にその料理の名を書かせてみると"粒麺(ラーメン)"と 書いた。

こうして「竹家」は“粒麺"を 目玉商品とし、中国風料理店として献立を一新、中国料理専門店 「竹家」が誕生し、同時にラーメンが売り出された。 時は、大正12年、札幌にラーメンが登場した。