なると

なると かつては、メンマ、チャシューと並んでラーメンの具の御三家だった「なると」。最近では、「なると」を入れないラーメンが主流になってしまい寂しいかぎりです。
練り製品であるなると巻は、れっきとしたかまぼこの仲間で純粋な日本生まれの食品です。その歴史は古く、1846年発行の「こんにゃく百珍」という書物に記述が確認されています。
 もともとは、瀬戸内海から捕れた白身の魚を原料に、食紅を使って赤く染めたすり身を渦巻き状に巻いてゆでて作ったのが始まりとされ切り口が鳴門海峡のうずしおに似ていることから「なると」と呼ばれるようになったようです。
 現在、なると巻の最大の生産地は静岡県焼津市、国内で消費されるなると巻の約9割がここで作られています。
 焼津でなると巻の製造が始まったのは、大正末期のこと。主にそばの具として使われていたのが一般化したのは、ラーメンが普及した昭和初期からでした。
 以来、なると巻の需要は、ラーメンの普及とともに増え続け、さらに「なると巻成形機」の開発で大量生産に結びついていきました。
 ラーメンにおける「なると」の最大の効果は、やはり視覚的要素が大きいのではないかと思われます。目に楽しく食べておいしい「なると」は、ラーメンに味と色のアクセントを添えていると言えるのではないでしょうか?


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