立地条件と物件の取得


1.立地条件
 ラーメン店を開業する場合、成功するかどうかの大きな要因のひとつに立地条件があります。ラーメン店は一度構えてしまえば、内装や外装に関しての変更は、可能でしょうがお店の場所を変える事は、そう簡単にはできません。大金を投資するのですから、物件を決めるには慎重の上にも慎重でなければいけないと云えるでしょう。店舗を探す場合のポイントは、開業するお店のコンセプトをまず明確にしておくこと、そして多くの場所を見て歩くことです。、また限られた開業資金の制約の中で最も恵まれた立地を確保するには、ラーメン屋に適した立地環境、条件を十分に研究しておくことも重要です。以下、店舗のロケーションごとの特徴と成功のポイントを表にまとめてみました。

ラーメン店の立地別の特徴と成功のポイント

内訳 立地の特性 成功のポイント
大都市の繁華街 立地的には、最高といえるが反面、賃貸料も高額のため採算効率が要求されます。 とにかく目立つことが重要です。一過性の顧客が多く、他業態との競争も激しい。
オフィス街 顧客は、主にサラリーマンになります。 平日、昼食時が最大の稼ぎ時です。ランチメニューのお値打ち感を全面に出す方法も良い。
地元の小さな商店街 昼間人口が少ない。
地域密着型の商売が要求されます。
自店の競合店がどこになのか冷静に分析して対応する。
住宅地 昼間人口が少ないのが特徴。
飲食店は、地元に根付いた店が多い。
地域密着型の経営が必要。顧客は、昼間と夜は、異なるのでそれぞれに対応することが必要。
ロードサイド 幹線道路沿いの車を利用する顧客がターゲットになるため商圏が広い。 多額の投資になる場合が多いので採算効率が要求されます。看板の遠視性は、きわめて重要。
学生街 学生が中心となるが学校の立地によっては、サラリーマンも顧客対象となる。 十分なボリュームと割安感が重要。学生には、長期休日があるということも念頭にいれておく。

2.情報収集
 開業するラーメン店のコンセプトをもとにある程度物件の目途をつけたら次は、何回も足を運んで情報収集することが大切です。どんな人達があるいているか、その年齢層は、どうか、車の通行量はどうか、これらのものの曜日や時間帯による変化はどうか、競合店が付近にどれくらいあるか、ある場合は、どんな客層が中心か、など少なくとも3日間は、物件に貼りついて徹底して調べてみましょう。
 このように情報を集めることでその物件の立地上の特性や可能性が見えてくるからです。

3.居抜き物件の注意点
 物件には、カラ店舗と居抜き店舗とがあります。カラ店舗には、新築と中古がありますがいずれにしても、内装等何もしていない状態の店舗のことを云います。一方居抜き店舗とは、前にそこで経営していたお店の内装や設備がそのまま残されている店舗のことを云います。
 居抜き物件購入のメリットとしては、内装、設備をそのまま譲り受けるということで、新規で揃える場合に比べてかなり割安で設備をそろえることができます。これは、前の経営者が物件を早く売却したいと思うことが多いためです。反面、注意しなければならない点としては、(1)内装、設備が本当にそのまま使用が可能か、(2)厨房の使い勝手はどうか、(3)前のお店がラーメン店だった場合、その時の評判がどうだったか、等に注意を払う必要があります。また前の店が何故撤退したのかその原因について把握しておくことも重要です。たとえば食中毒や傷害事件を起こした等、致命的な場合もあるからです。


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