ラーメン店 開店解説

ラーメン店開店解説


立地条件と物件の取得


1. 開店時の宣伝
 新規開店の場合に重要なことは、そのお店の存在そのものが当然のことながら誰も知らないわけですから、店名とその場所を徹底して売りこむ必要があります。多少経費がかかっても開店という機会は、一生のうち、そう何度もあるものでもありません。この節目を最大限に利用できるよう広告宣伝には、ぜひ工夫を凝らしたいものです。では具体的にどのような方法があるのでしょうか?

(1) 看板
 開店を告知する有効な方法にまず看板の設置があります。看板の設置時期は、できるだけ早い方が良くたとえば店舗の工事を着工し始めたころから始めても遅いくらいでです。店舗予定地を取得できたら「○○ラーメン開店予定地」ぐらいの看板を立ててみましょう。次に開店するお店がロードサイド型の車利用の顧客をターゲットにするのならお店を中心に半径1~2キロメートルの範囲内で幹線道路沿いに告知の看板を立てるのも有効です。

(2) チラシ
 開店日が決ったらチラシの作成を始めましょう。新聞の折込みで配布する方法がよくとられますが近所の事業所やガソリンンスタンド等に実際に自ら足を運んで開店の挨拶をする傍らチラシを置いてもらうのも有効でしょう。いずれにしてもこのような作業をおこなう場合、重要なことは、事前にお店の周辺の大きな地図を入手しておくことです。チラシ作成の場合のポイントとしては、以下の点を注意しましょう。
・開店特別企画を盛り込む
・店や経営者の写真やメッセージ
・住所、地図、電話番号、ホームページのアドレス
・開店日、開店時刻、営業時間、休日
・駐車場があればその位置
・主なメニュー、開店特別メニューがあればさらに良い

(3) 開店サービス
 ラーメン店が新規で開店となる場合、多くの店が割引等の開店サービスというものをおこないます。ただ割引金額が小額であったりサービス期間が短かかかったりであまり魅力的なサービスでない場合も多いように思います。お店の存在を広く認知してもらうことが大切であるという考えに立てば、ラーメン半額、サービス期間2週間というような大々的なサービスを検討してみては、どうでしょうか?開店した当初から赤字では・・・と考えるかもしれませんが「先に損して後で得とれ」の考えでいくこともひとつの方法ではないでしょうか?

(4) その他
 開店告知の方法としては、その他にタウン情報誌や新聞広告への掲載、ラジオやテレビといった媒体の利用、ポスターの作成、ホームページやメールマガジンを利用した広告などが考えられます。

2. 開店後の宣伝
 ポイントは、開店後のお客様の歩留りをいかに良くし、そして繰り返し来店していただいていかに常連客になってもらうかということが重要と云えます。では、具体的にどのような方法があるでしょうか?

(1) 何度も来店したいという楽しみの演出
 楽しみの演出の方法としてよく使われるものに「サービスデー」があります。たとえば「誕生日サービス」や「開店記念感謝デー」などがよく使われます。「サービスデー」には、そのほか、「子供の日サービスデー」、「バレンタインカップル割引デー」等いろいろなアイデアが考えられますので智恵を絞ってみましょう。
 またそのほかにも回数割引券の利用や10杯食べてスタンプを集めるとラーメン1杯サービス等の企画も考えられます。流行のコミックや雑誌を取り揃えるといった古典的な方法もあるでしょう。しかし最終的に常連客となるかどうかは、店主の魅力やサービス、店の雰囲気、親しみやすさが重要です。美味しければサービスなどいらないという考えは、大きな間違えであることを忘れては、いけません。

(2) 毎日食べても飽きないメニューづくり
 具体的には、2つの方法が考えられます。ひとつは、単一メニューでクセになるメニューをつくる方法、例えば「激辛ラーメン」や「濃厚こってりラーメン」等の味のインパクトが強烈なものがあげられます。クセになる味をつくる要素としては、「辛い」、「塩味がつよい」、「よい匂い」等があります。有名ラーメン店には、味に強烈なインパクトをもった「自慢の一品メニュー」がある場合が多くありますので参考にすると良いでしょう。ふたつめの方法としては、変化をつけバリエーション化する方法があります。たとえば平日、昼食時のサラリーマンをターゲットにした「日替りラーメンセット」などが考えられます。

(3) お客様とのコミュニケーション
 お客様との信頼関係を構築し常連客になっていただく為には、常にお店の方からメッセージを送ることも重要です。その大前提が必ず一声かけるということです。特に常連客には、名前を呼ぶことが有効です。たとえば「○○様いらっしゃいませ」という感じです。またアンケートの利用等もよく使われます。テーブルに来店動機、商品、サービスの良否、お店への伝言等の他、住所、氏名、生年月日、メールアドレス等を記入してもらいその情報にもとづき誕生日に特典サービスのDMや電子メールを出す等の方法があげられます。

(4) ホームページの利用
 最近では、自店のホームページを持つラーメン店も増えてきました。インターネットが、ますます我々の生活に今後浸透していくことを考えると自店のホームページくらいは、持ちたいものです。個人でインターネットや電子メールを利用するためプロバイダーと契約している人であれば大抵、ホームページ利用の無料スペースが提供されている場合が多く、万一それが無くても無料でホームページのスペースを貸してくれるサービスも数多くあります。ランニングコストの削減のため当面は、そのようなサービスを利用するのも得策と云えるでしょう。ホームページを持つことは、お店の認知度を上げるというメリットの他にも期間限定サービスの告知や割引券の掲載など様々なかたちでの販促活動も可能となるからです。



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